朗読の会
中高時代の友人から『朗読の会』の案内が届き、発表会を見に行った。
以前から朗読の講習を受けている、という話は聞いていたのだが、実際にその成果を見せてもらうのは初めて。
いったい朗読の会って、どんな風にするのだろうと、興味津々であった。
場所は吹田市のメイシアター小ホール。こじんまりはしているのだが、階段状になったりっぱなホールだ。
紹介のホームページには、人形芝居等の用途に合うホールとなっていた。そのホールを友人を含む4人が自分達と、照明やBGM等、お手伝いしてくださる方々とでりっぱに取り仕切っていた。
真っ暗になった舞台に4人が出てきて、全員の詩の暗誦から始まった。詩は谷川俊太郎氏の作。全員の後は、一人ずつの暗誦。 その詩の内容が聞くうちにじんわりと心に沁みてきて、涙腺の弱い私はのっけから思わず涙ぐんでしまった。
その後は、4人が自分で選んだ作品を順次朗読するという趣向だった。ある人は椅子に座り、ある人は一人芝居のように全部暗誦で通し、ある人は立って作品の本を読みながら
…。
それぞれが思い入れのある作品であるせいか、すっかり自分のものにしている。いささかの声のつまりもなく、落ち着いた声が聴き手の胸の中にスーッと響いてくる。 退屈になったりしないか、と気にしていた最初の危惧は全く消えていた。
サン・テグジュペリ”星の王子様”、 斉藤隆介”三コ、江國香織”デユーク”、山本周五郎”花匂う”。
個性ある朗読者と個性溢れる作品で、ひととき、別世界に心が飛んでいた。
終わった後、あぁ自分も好きな作品を声に出して読んでみたいと、切に思ってしまった。
さしずめ私なら何を読むだろう、そんなことを考えるだけでも楽しくなる、そんな一日だった。







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