金沢散歩ー金沢21世紀美術館
夏の休暇に金沢を訪ねた。まず出かけたのが金沢21世紀美術館。
日本で初めて公開される注目の作家、ロン・ミュエックの個展が開催されていた。ちょうど彼の作った巨大な赤ん坊像がテレビや雑誌に紹介されていた。その像があまりにも巨大で、見てみたいな~と興味を抱いてはいたのだが…。
会場に入ってまず対面したのが、巨大な横顔のマスク。ギョッとした。それは透けるような皮膚、眉毛や髭の一本一本に至るまで実に精巧。等身大なら本物と間違ったかもしれない、最初から圧倒されてしまった。

ロン・ミュエック《マスクII》
Ron Mueck, Mask II, 2001-02
人間の顔をリアルに大きく作成しただけなのに、なぜこうも圧倒されるのか…。 反対にすごく小さい像なのに、非常に存在感がある座る男性のヌード像もあった。
例の赤ん坊は、なんともでかかった~! まだ母の胎内からこの世に生まれ出たばかり。その緊張感が突っ張った身体全体に溢れている。ギュッと握り締めた手の中の小さな爪。なまなましいへその緒。リアルすぎて、ドキッとする。 それにしてもなんともインパクトのある像ばかり。
ロン・ミュエック《ガール》
Ron Mueck, A Girl, 2006
ところで、この美術館が他と違うのは、単なる美術品の展示だけでなく、体感型の作品が美術館の随所に存在する、ということだろうか。 例えば切り取った天窓から空を見るという『タレルの部屋』。この部屋に入ると、人は皆周囲におかれた椅子に座って、天窓ごしに空の雲の動きを眺めていた。
『スイミング・プール』。 わずか10cmの深さの水を通して、プールの上からプール内の人を眺め、反対にプールの中から水を通して差し込む光を浴びる。

回廊を歩いていて、ふと目を上げると屋根に金色の像が何やら手を上げて…。これはベルギー、ヤン・ファーブルの『雲を測る男』。

どの作品も意表をついて楽しい。この美術館は何やら私の感性に刺激を与えてくれた。気にいった!





Comments
金魚さん お久しぶりです。
ミュエックは私もモチロン知りませんでした。
昨夜テレビの”ベストハウス123”という番組でも紹介されていたのですが、とにかく像がリアルで実物と見まごうばかり。 でも、実物とはかけ離れ超ビッグ、あるいはスモール。
いずれにせよ楽しい美術館でした。 今後はこういう体感型の美術館が増えるのかもしれませんね。
Posted by: さくや姫 | 2008.08.28 at 11:21 AM
夕陽さん おはようございま~す
今回は、うまく注目の作家の作品展に出会えてラッキーでした。 ミュエルの作品はシリコンとグラスファイバーを素材とする彫刻だそうですが、人間って何?って問われるような、そんな個展でした。
もう一人、サイトウ・マコトさん(グラフィックデザイナー)の
作品展も見たのですが、斬新ではあるのですが、私の感性とは合いませんでした。
いずれにせよ、現代アートは面白い!
Posted by: さくや姫 | 2008.08.28 at 10:59 AM
お花ちゃん ご無沙汰してます。
対象をじっくり眺める作品はもちろん好きなのですが、
今回金沢で体験した体感型のアートは、暑さボケの頭に
活を与えてくれました
>特にジェームス・タレルの時間や自然まで作品に取り
>入れたものは何とはいえないけど好きです。
うん、うん、果てしなく拡がりのあるアートですね。
お花ちゃんにもっと体感したいろんな美術品について
お話聞きたいです。 そのうち会おうね。
Posted by: さくや姫 | 2008.08.28 at 10:46 AM
ロン・ミュエックって知りませんでした。
したがって初めて見たんですが、あまりにもリアル過ぎて私には刺激が強すぎます。
でも美術館自身は素敵です。
『タレルの部屋』『スイミング・プール』『雲を測る男』など
体験してみたいです。
珍しい美術館のご紹介ありがとうございました。
Posted by: 金魚 | 2008.08.28 at 10:01 AM
ハッとする、ドキッとする・・・そんな展覧会ですね。
普段は気付かぬ、見過ごしている根源的なものに向き合うからかもしれませんね。
21世紀美術館のホームページを読んでみたら、収蔵作品について次のような事が書いてあって、なるほどなぁと思いました。
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1. 1900年以降に制作された歴史的参照点となるような作品
2. 1980年以降に制作された新しい価値観を提案するような作品
3. 金沢ゆかりの作家による新たな創造性に富む作品
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風子さんや花水木さんの感性に刺激されています。
私も、関心はすごくあるんだけど、好き~♪というところまでは、未だ。。。
Posted by: 夕陽 | 2008.08.27 at 11:13 AM
ご無沙汰してます。
金沢にお出かけだったんですね。
21世紀美術館の斬新な建物、歴史ある街に溶け込んでますよね。
何年もこの手のアートは苦手だったんですが最近は大好き、特にジェームス・タレルの時間や自然まで作品に取り入れたものは何とはいえないけど好きです。
またいっしょに見にいきたいね。
Posted by: 花水木 | 2008.08.27 at 08:05 AM